トレチノインが効いてくる期間

人間の血液中にも微量に存在しビタミンA誘導体の1つとなるものにトレチノインがあります。生理活性に高い効果を持つことでも知られており、その効能はビタミンAの約50倍から100倍とも言われています。トレチノインは皮膚細胞の核内受容体に作用して、角質を剥がし、表皮角化細胞の細胞分裂や増殖を促しターンオーバーを促進させる働きを持っており、そのためにニキビ治療薬やメラニンの排出を促す目的として美白剤としても用いられています。
トレチノインの特徴としては、それ自体、単独で用いられることはなく、ハイドロキノンと呼ばれる強力な美白効果やメラニン淡白化作用のある薬剤との併用が一般的な使用方法となり、両方を用いることによって劇的な効果を得ることができます。通常、皮膚細胞が分裂と増殖を繰り返す、いわゆる、ターンオーバーは約28日周期であることが知られています。トレチノインを使用することによってその周期は短くなり、ほぼ半分の14日程度でターンオーバーを行なうことになります。概ね一回目のターンオーバーが過ぎたあたりから効果が現れはじめ、美白改善の効果を実感することができます。皮膚のターンオーバーは個人によっても周期が異なる場合がありますが、年齢が増えるごとに、その周期は長くなる傾向があります。
トレチノインは使用開始期では強い反応が出やすいことでも知られており、初めて使用する場合には使用濃度にも注意が必要となります。製品としては0.01%濃度から0.1%濃度のものが使用されますが、最初は0.01%濃度の製品で様子を見ながら使用することも1つの方法となります。また、製品には副作用もあるために医師の処方のもとで使用することが好ましく、刺激が強い場合や赤みなどが出る場合には使用を中断し医師への相談が大切なことになります。